パリで泣いた日のこと。



パリ旅4日目、いつもと変わらず朝起きてこの日はモンマルトルに出掛けました。
余っていた切符を片手にメトロに乗って。

まずはラドュレ本店でフレンチトーストを食べて。現金で支払った。明日の便で日本に帰るし現金減らしていこうと思って。

その後はモンマルトルに行き観光地を巡りながら改めてパリへの想いを馳せていた。
歩いて見える街並みや歩く人たち、それら全てが新鮮でアートの様に思えた。
それぐらいパリは美しいところだと思った。

世界中の人がパリに恋して虜になるのがわかる気がした♬

そしてこの後はノートルダム大聖堂とサントシャペルを見にメトロに乗って移動した。

以前のブログにも載せましたが、サントシャペルもノートルダム大聖堂も本当に美しかった✨こんな素敵な建築物を見れて幸せだ。

わたしは浮かれていたのです。

そろそろお腹が空いてきたなーと思って、ずっと食べたかったガレット屋さんを探しました♡
時間も15時頃でちょっと微妙な時間で、一番近いお店はランチが終わっていた。

そこで徒歩15分ぐらいのGALETTEというお店に向かいました。

お腹がペコペコすぎてすぐ食べてしまいました😂♡
ガレットの定番コンプレットにしました♡
甘いものばかり食べていたので塩気のランチが嬉しかったんだよね。

そしてお腹も満たされお店を出ようと会計をお願いした。
わたし「L’addition, s’il vous plaît」
店員さん「Oui‼︎」

………

店員さん「……」
わたし「???」

なんだか嫌な予感がした。



...クレジットカードが使えないと言われた。

実はこの日はメトロでクレジットカードで切符を買おうとしたら使えなかったからだ。(結局現金で買った)

他の乗り場なら買えるかなと思って気に留めていなかったんだけど、このお店もVISAかmasterしか取り扱いがなかったんです。

わたしは普段Amexを使用していたが、ヨーロッパでAmexは弱いらしい。大きなお店だと使えるが個人店になると取り扱いがないことが多いらしい😭

幸いにももう一つクレジットカードを持っていたのでそれを使おうと思ったら...JCBカードだった😢😢😢

すでに現金も1ユーロもないぐらい使ってしまっていて、ホテルに戻ればVISAカードがあったと思ったけどそれを説明できる語学がなかった。

どうしよう。。
旅先で私は詰んだ...と思った。


そしたら左側にいた2人組のMadameが店員さんに向かって「わたしたちのテーブルにつけて」と言って下さった。

わたしはびっくりした。

店員さんも嬉しそうだった。わたしも嬉しかった。

お金を払ってもらえたうんぬんだけじゃなくて、見知らぬ日本人の困っているわたしを見兼ねてご馳走してくれたんだろう。胸が熱くなった😭✨

もう帰れろうとしてたところだったので、ありったけの気持ちで「Merci beaucoup!!」とMadameたちに伝えてお店をでた。

なんて素敵な人に出会ったんだわたしは。
そして歩きながら急に涙が溢れてきた。
嬉し涙だ。でもそれだけじゃない。

わたしのお財布にはお金がない。
メトロの切符も買えない。ホテルまでザッと歩いて1時間。

困った。怖くなった。
震えてきた。涙が止まらない。

でも泣いてるところを見られるとちょっと怪しい人が寄ってきたからサングラスをかけた。

そんな時、パリに着いた時に今パリに住んでいる日本人の方と2日目にお会いして街を案内してもらったことを思い出し。
ダメ元で連絡をしてみた。

「クレジットカードが使えなくて、現金もないんです。国際キャッシュってどこかで出来ますか?」

今思えば国際キャッシュのやり方を知らなかった。

そしたら...LINE♬と音がした。

返事が来て、国際キャッシュのやり方を教えてくださり日本の銀行の場所も教えてくれたんです😭✨

しかしわたしは足が動かなくて、思考が停止していた。異国の地で完全に気持ちも迷子になってしまっていた。

不安なわたしの気持ちに気づいたのか
更にLINEがきて
「今どこにいるの?」と
「サンジェルマン・デ・プレの辺りです。」
わたしはすぐに返信をした。

そしたら「ヘルプにいってあげるよ〜!ボンマルシェ百貨店まで来られる?」と。

わたしは更に涙が止まらなくなった。
「はい。行きます」とすぐに返信してボンマルシェ百貨店に向かった。

ボンマルシェ百貨店の前に着いたら、その方が来てくれた😭✨✨
わたしは安心して更に涙が溢れてしまった。

ボンマルシェ百貨店のカフェでわたしの気持ちを落ち着かせてくれて、経緯を色々聞いて下さった。

そしたら現金70€とメトロ切符を3枚を渡して下さった。

わたし「こんなに現金借りれません。悪いです😭」

その方「いいんだよ。とりあえず持っておけば。安心だから。すぐに返せなくてもいいしなんなら日本に帰った時でもいいし、わたしが日本帰った時にご飯行ってくれたらいいし。
わたしがパリに来た時も、周りの方が凄く良くしてくれたの。だから困った人がいたら助けてあげたらいいんだよ。」

と言われて、感動した。
まだ会って2度目のわたしにこんなに親切にしてくれるなんて。なんて温かい人なんだろうと。

その後ボンマルシェ百貨店を案内してくれた✨
どこまでも優しい✨
店員さんにわたしのフランスパンのハーフの注文も伝えてくれた🥖

帰りにバスの乗り方も教えてくださった。

ホテルに無事に着いた。
スーツケースを開けると予備のクレジットカードが入っていた。VISAだった😭✨

この日はよく眠れなかった。心がソワソワした。
今日の出来事は絶対に忘れないし忘れることができない。
なんて素敵な人たちに出会えたんだろう。

このことをきっかけに後にわたしはある決断をすることになる。

今日この2組の3人の女性に救われた。
本当に感謝してもし足りない。
それぐらいの気持ちだった。

結局お借りした現金はまるまる残っていて、まだ返せてないのである。

でも絶対にお返ししたくて、御礼を言いたくて直接渡しに行きたいと思っています。

この日の出来事は2019年のわたしの一番の感動した日になりました。
お陰で素敵な旅になりました。パリに住む3人の皆さん本当にありがとうございました✨

これがわたしのパリで流した涙の話です。
長くなってしまいましたが読んで頂きありがとうございます♡

- journal intime -

旅の話。留学の話。立ち寄ったところ。 美味しかったもの。被写体活動について。

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